今年の夏は本当に暑いですね。
梅雨明けが早かったせいか、例年より夏が長く感じます。
去年は8月の途中あたりから涼しくなりましたが、今年はそんな気配もありません。
まだ今しばらく暑さが続くようですので、体力が落ちないよう、気をつけましょう。
お盆の時期ということもあり、今日はビジネス以外のお話をしたいと思います。

山口県周防大島町で行方不明になっていた藤本理稀くん(2歳)が無事発見されましたね。
一報を聞いた時は本当に安堵しました。
3日間の捜索で見つからなかったので、絶望視されていた面もありましたが、本当に奇跡の生還と言ってもいいのではないでしょうか?

奇跡のヒーローは何と言っても、発見者の尾畠春夫さん(78歳)です。
ここ数日テレビにも盛んに出演していますね。

尾畠さんはボランティアとして、東日本大震災など、数々の被災地で活動されてきたそうです。
警察が大人数で何日もかけて探して見つけられなかったのですが、尾畠さんは捜索開始からわずか30分ほどで見事に理稀くんを発見しました。
捜索に行く前に理稀くんの家族に「見つけたら絶対そのまま手渡しする」と約束し、それを現実に実行したわけですから、本当にたいしたものです。

話を聞いてみると、それは決して偶然ではなく、豊富な経験と緻密な計算に基づくものでした。
「子供は高い所に上る」
そんな法則があるそうです。
以前、やはり行方不明になった子供を探した時も、結果的に山の方にいたそうです。
確かに子供の目線を考えると、高い所から下に降りるのは、少し怖く感じるのかもしれません。

また、警察が捜索を開始する7時より前の6時から捜索を始めたというのも、1日のスケジュールを考えての行動だったようです。
早い時間の方が声が聞こえやすいという思惑もあったのかもしれません。
早朝なので、民家の周辺では音をたてないよう気を遣い、山に入ってから大声で理稀くんの名前を呼んだそうです。

そして子供を発見した後、家族から風呂を勧められたり、傘を提供されたりしても、全て断ったというところがまた感心してしまいます。
ボランティアに報酬はいらない。
その信念を貫き通す姿勢には本当に頭が下がります。

ニュースを見るたびに、尾畠さんの人柄に惹かれてしまいますが、感動したのは、尾畠さんならではの金言です。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」

口で言うのは簡単です。
でも、実際に実践できている人がどれほどいるでしょうか?

生きた神様ではないかとも思えるほどの素晴らしい人間性を持った尾畠さんには、ぜひこれからも元気に活躍してほしいものです。