仮想通貨は実体がなく、目に見えないものです。
また、取引相手の素性や見た目もわからないため、
安全性に不安を感じるのは初心者共通のことかと思います。

仮想通貨は特定の誰かが管理するのではなく、
仮想通貨を利用する全員がお互いに取引を管理しあっています。
この仕組みはブロックチェーンと呼ばれ、ビットコインを中心に導入されています。

これは正体不明の人物、サトシナカモトが開発をしたとされ、
仮想通貨の世界で基盤となる技術です。

ちなみに仮想通貨を保管する場所をウォレットと言いますが、
こちらで使われている「ブロックチェーンインフォ」とはまた別ですのでご注意ください。

ブロックチェーンとは、ビットコインなど仮想通貨の取引台帳のようなものです。
AさんがBさんに3ビットコインを送金した、
CさんがDさんから8ビットコインで商品を購入した、
というような取引がブロックチェーンに記録されています。

ブロックチェーンには最初にビットコインが発行されて以降、
すべての記録を持っており、あらゆる取引を透明化しています。

また、どこか一つのコンピューターがすべての取引を管理するのではなく、
あらゆるコンピューターがデータの承認、検証作業(マイニングと言います)を
日々行っています。
そのため、仮想通貨の安全性は様々な人、
様々なコンピューターによって担保されているとも言えます。

ここが通常の通貨と違うところですね。
私たちが銀行に預金した場合、銀行が残高を管理してくれています。
他の人が管理することはありません。
自分の口座の残高を銀行以外の他の人が管理するなんてピンとこないかもしれませんが、
仮想通貨の世界ではこのようにして安全性を担保しているのです。

様々な人に管理されていると言うと、
他の人に自分の情報が漏れているのが怖いと感じる人もいるでしょう。
これについて少し触れておきます。

仮想通貨の特徴の一つとして、個人情報を一切登録することなく、
保有・送金が可能で匿名性が高いことが挙げられます。
しかし、仮想通貨に用いられているブロックチェーン上には、
どのアドレスからどのアドレスへいくら送金されたかなどの情報が
すべて記録されています。
ブロックチェーン上には、個人を特定可能な情報は記録されていませんが、
アドレスからその人の全ての取引記録を追跡することは可能です。
そのため、アドレスと特定の個人情報が結びつけば、
その個人の保有残高や送金記録を知ることができてしまい、
匿名性を担保できるとは言い難くなってしまいます。

ただ、飽くまでもこれはアドレスと特定の個人情報が結びついた場合の話ですので、
通常はこのような懸念はないと考えられています。