仮想通貨にはたくさんの種類があります。
仮想通貨=ビットコインと思っている人もいるかもしれませんが、
ビットコインは数多い仮想通貨のうちの一つに過ぎません。
仮想通貨は極端に言うとだれでも新しく作ることができますので、
当然その種類は増え続けています。

初心者の方もご存知のビットコイン(bitcoin)以外に、
一説には1000~2000種類以上あるといわれています。
しかしこの中で実際によく利用されている通貨は5パーセント以下だともいわれます。

よく使われている代表的なものは一番初めに仮想通貨界に登場したビットコインです。
ビットコインは仮想通貨全体の時価総額のうち、約80パーセントをしめており、
この世界で不動の地位を築いています。

ビットコインには次のような特徴があります。
①コインの量には上限が決められている
②世界中の誰から誰にでも、即時に、基本的に無料で送金できる
③P2Pによる維持管理

発行量の上限は具体的には2100万枚です。
P2Pというのは、ビットコインのプログラムをダウンロードしている人によって、
すべて維持管理されているということです。
どこかに元締めがいて、システムやお金の価値を保証しているわけではありません。
予めきめられた仕様(プロトコル)に従って、
このビットコインをやりとりするP2Pネットワークの参加者がそれを維持して、
守っているのです。

ビットコイン以外の暗号通貨(価値記録)を総称して、アルトコインと呼んでいます。
アルトコインとは、Alternative Coin(代替のコイン)の略です。
ほとんどのものはビットコインを基にしたものであり、
根本的な仕組みはビットコインと変わりません。
イーサリアム(Ethereum)、リップル(ripple)などが代表的です。

今年話題になったNEMもアルトコインの一つですね。
当時、NEMは将来性のあるコインとして人気がありましたので、
購入していた人も多かったようです。
結果的に流出事件が起こり、イメージダウンになってしまいましたが、
問題は飽くまでもコインチェック側の管理体制にあり、
NEMそのものに不備があったというわけではありません。
事件の後、誰が犯人だったのか、資金はどうなったのかなど
詳しい情報は明らかになっていないようです。
仮想通貨が今後定着していくためには、安全な管理体制が望まれるところです。

仮想通貨の種類が多く、どれを選べばいいか難しいところですが、
それぞれの仮想通貨には各々メリットやデメリットがあります。
初心者の方は特徴を理解し、これからの社会の変化を考慮し、
どの仮想通貨需要が伸びるのか考えてみることも大切です。