②仮想通貨と電子マネーの違い

バーチャルな通貨というと、「電子マネーとは何が違うの?」
と感じる初心者の方も多いかもしれません。
電子マネーはSuicaやスタバカードのように特定の企業が発行しているもので、
あくまでも現実のお金の代わりとして使われているものです。
電車に乗る時に小銭をたくさん持ち歩くより、
カード一枚で改札を通過できるほうが利用者としても便利ですし、
買い物の際、お店の人も面倒な小銭のやり取りをすることなく
会計ができるほうが時間短縮につながります。
そのようなメリットがあり、最近ではかなりの人に利用されている電子マネーですが、
電子マネーのユーザー同士でお金のやり取りをすることはできません。
しかし、仮想通貨はそれと異なり、ウォレットを持つ人同士で
自由にお金のやり取りをすることができます。
ここが大きく異なる点ですね。
電子マネーはプリペイドカードのようなものです。
プリペイドカードが、Suicaやスマホなどの媒体に置き換わったと考えればわかりやすいでしょう。
いちいちカードを購入する必要がないので、便利で資源の節約にもなりますね。

③仮想通貨とクレジットカードとの違い

ここまで読むと、クレジットカードとの違いも気になるところですよね。
クレジットカードも電子マネーと同様、現実の通貨に紐づいたものです。
決済に使用される通貨単位は円やドルなどの現実の通貨になります。
後払いできるという、機能面に優位性を持たせているのが特徴です。
仮想通貨との大きな違いは手数料にあります。
クレジットカードで会計をすると
お店や会社がクレジットカード管理会社に手数料を払うことになります。
売り上げのうち数パーセントの手数料を管理会社に払い続けるのは経費となり、
できれば手数料を削減していきたいと考えている企業も多いことでしょう。
一方、仮想通貨は特定の管理者がいないため、基本的に手数料はかかりません。
また、クレジットカードに入会する際は、場合によって年会費がかかったりすることもありますが、
仮想通貨には年会費などはありません。
仮想通貨を保有するには、取引所に口座を開設するか、ウォレットを作成する必要があります。
クレジットカードは商品の購入やサービスの利用の対価として使用しますが、
仮想通貨は資産として保有できます。
決済手段ではなく、投資や貯金の手段としても利用できるのです。
最近はビットコインのATMや、ビットコインで代金を決済できる店も増えています。
今後は他の仮想通貨にも、こうした傾向が広がっていくかもしれません。