昨年あたりから、何かと仮想通貨が話題になっていますね。
昨年はビットコインの相場が急騰し、「億り人」などという言葉も流行りました。
その反面、相場の急落により、大きな損失を抱えてしまった方もいるようです。
年頭のコインチェックを舞台にした、NEMの流出事件も世間を揺るがすニュースとなりました。

実際に仮想通貨を購入されている方もいらっしゃるかと思いますが、
あまりよく意味をわかっていないという方も多いのはないかと思います。
よくわからないけど、儲かりそうだから購入してみようというのは大変危険です。
そこで仮想通貨について基本から勉強してみたいと思います。

 

①仮想通貨と現実の通貨との違い

仮想通貨は仮想というくらいですから、通貨の現物はありません。
このことを知らない人も意外といるようです。
以前テレビ番組を見ていたら、ある芸人さんが、知り合いからビットコインの現物を見せられ、
本物だと思って購入してしまったという話を紹介していました。
確かにサイトを見ると、イメージとしてBと書かれたコインを目にしますが、
実際にはそんなものはありません。
こうした基本中の基本を知らないというのは、本当に危険なことです。

現代社会は、次々と新しい技術が生まれ、知識のある人が知識の無い人をカモにしようとします。
もちろん、人をだましたり、利用したりする方が悪いのですが、
カモにされないように防御を固めることも大切です。
そのためには、しっかりと知識を身につけ、適切な判断ができるよう、
自分自身をレベルアップしないといけません。

仮想通貨の現物が存在しないというのは、現実の通貨の違いの基本ですが、
物理的な面以外でも違いがあります。
決定的なのは銀行や国といった管理者がいないという点です。
私たちがよく知る通貨は、日本円やドルといったような、
国や国の指定する銀行が発行する量を決め、
その価値や発行方法を一括で管理しているもの(法定通貨)です。
誰でも勝手に札や硬貨などの通貨を発行できてしまっては、
ニセ札が飛び交ってしまい、経済が成り立ちません。
当然と言えば、当然のことです。

これに対し、仮想通貨はそのような管理者を持ちません。
高度な暗号化技術を用いて、仮想通貨にかかわる人全員が
お互いに取引の記録を管理することで、データの偽造やねつ造を防止し、
正しく通貨取引が行われるシステムを作り上げています。
また、公的な管理者がいないため知識や技術があれば、
誰でも新しい仮想通貨を生み出すことが可能です。
現実に新しい仮想通貨は次々に誕生しています。