自分の姿をイメージするのは本当に大切ですね。
イメージ一つで幸福にも不幸にもなるのであれば、
絶対にいいイメージを持ちたいところです。

とは言っても、自分で具体的に描けないような
途方もないイメージをしても、
現実離れしすぎて脳が受けつけてくれません。
ですので、そのイメージを描いたときに、
自分でワクワクできるかどうかを目安にするとよいでしょう。
今は、億万長者を具体的にイメージできなくても、
今の年収の2倍なら具体的なイメージができて
ワクワクできるかもしれません。
もちろん、イメージは、金銭的なことだけでなく、
そんな困難に直面しても堂々と振る舞える自分、
素晴らしいアイデアを出して周囲から称賛される自分
などの理想とする自分を思い描いてみましょう。

イメージはできるだけ具体的に描くとともに、
さらに自分以外の人も喜ばせるイメージができるようになると
実現したいという思いが強くなります。
優秀な結果を残したスポーツ選手のインタビューで、
「仲間のために頑張りました」とか、
「震災の地域に少しでも勇気を与えられるように全力を尽くしました」
というコメントを聞いたことが、あなたもあるでしょう。
スポーツ選手もファンのために頑張るという強い思いを持つことで、
苦しいことがあってもエネルギーに換えて成果にしているのです。
人は、自分のためにはなかなか頑張れず、
難しいことに直面すると諦めてしまいがちなものですが、
他人のため、特に大切な人、愛する人のためには
驚くほど力が発揮できるものです。

ですので、ポストや年収を目標にするときに、
それを実現した時、自分は何をしたいのか、
誰を幸せにしたいのかということをイメージしてみましょう。
長期的なイメージがうまく描けないのであれば、
まず3年後の自分をイメージしてみるといいでしょう。
自分は、3年後にどんな人物になっているでしょうか?
どんな生活をしているでしょうか?
3年後の理想の自分になるために、
1年後にはどう変わっていなければ
いけないかを考えてみましょう。
それができたら、2年後はどうか考えてみましょう。

そのように考えていくと、
3年後の理想の自分が現実味を帯びてワクワクしてきます。
そのワクワクした気持ちのまま
10年後の自分をイメージしてみましょう。
先ほどよりも具体的に思い描くことができたのではないでしょうか?
描いたイメージは、繰り返し、繰り返し、思い描くようにしましょう。
イメージに直結するような写真やイラストを
ビジュアルでみえるところに貼っておくのも効果的な方法です。
そして、これからはイメージ通りの自分として過ごしていくのです。

たとえば、あなたが、今はノルマを達成できない営業マンだとします。
今は仮の姿で、本当はとても優秀なセールスマンだと決めてしまうのです。
そうすることで、たとえ営業で断られても落ち込まずに済みます。
苦しいと感じた時こそ、
なりたい自分や思い描いたイメージを思い出し、
今自分に何ができるのかを考えてみましょう。
きっと解決策が見つかると思いますし、
苦しいことがずっと続くわけではないことが見えてくるでしょう。

またイメージ通りの自分を思い描くことで、
普段の言動も変わってくるはずです。
自信にあふれ、発する言葉一つ一つに力強さが出てくるでしょうし、
言動が変化することで、周りからの評価も変わり、
物事がよりスムーズに進むようになるでしょう。
多くの人は実績を残すことによって
自信がつくと考えているようですが、
むしろ自信を持つからこそ、結果や実績を残すことができるのです。

なりたい自分を強くイメージして、
それにあった言動や生活をしていくと、
より具体的で長期的なイメージが描けるようになってきます。
まずは、1年後、3年後の自分をイメージしてみましょう。
そして、その後も定期的に自分のイメージを
アップデートしていくことが大切です。